ケーススタディ

形にする

奥出雲町:奥出雲LOOP

  • プロジェクト … 関係人口創出・拡大プロジェクト業務
  • クライアント … 奥出雲町役場 地域づくり振興課

本事業は、島根県奥出雲町を舞台とし、地域や地域の人々と多様に関わる「関係人口」の創出・拡大を図り、地域の活性化と地域課題の解決、将来的な移住につなげることを目的としています。
また、「関係人口」と「関わりしろ」を視える化することにより、将来において持続的に「関わる」「関われる」仕組みを構築するとともに、その仕組みに必要な知見を、実践を通じ取得し、検証するものです。

プロジェクト名「奥出雲LOOP」で使用している”Loop”には、巡る、まわるという以外にも、輪になるという意味があります。
地域内外の人たちが手を繋ぎ、輪になり、さらにその輪が大きくなったり、増えたりしてほしいという思いをこめて、名づけました。
また、奥出雲町にある「おろちループ」からも発想を得ており、町民の皆さんにも親しみをもってもらえるプロジェクトにして育てていきます。

ロゴは、奥出雲町と関係人口関心層とが繋がり協働し合う様子を、人が手を結び円になっている姿で表しました。メインカラーで使用している黄色は、「奥出雲町移住定住支援サイトDEEP TOWN OKUIZUMO」と同様の色を使用し、ブランドの一貫性を保つことを狙っています。

事業コンセプト



奥出雲町と関係人口層の持続的な関わりをつくり、地域を活性化させていくために、「ひらかれた地域、ひらかれた関係であること」が重要ではないかと考えました。

ひらかれた地域」とは、
①「地域外=地域の人やものごと、関わりしろが地域外にひらかれていることで関係人口関心層、活動人口へ発展する層の中身が更新され、地域と関わりたい人が拡充され続ける」こと
②「地域内=関係人口との協働の様子が地域内に開かれることで、関係人口層と協働する喜びや可能性を共有できる。その結果さらに地域内に新たな関わりしろが生まれ、協働の輪が広がっていく」こと

と整理し、コンセプトを設計しました。

 

プロジェクト内容

 

①奥出雲ミライ編集講座
より多くの奥出雲町民に関係人口の意味や価値、関係人口との協働に興味関心を持ってもらうため、関係人口に対する理解を深めるためのセミナーを奥出雲町内で実施しました。

第1回 「関係人口と地域の元気」を学ぶ
関係人口とまちづくりについて島根県の事例を学び、また奥出雲町と関係人口の事例についてプレイヤー同士の交流を通して学び合うことを目的としました。第1回は奥出雲地域円卓会議と併せて開催した。
【ゲスト】
 落合孝行 氏(しごとづくりコーディネーター)
 桑谷 猛 氏(横田高校魅力化コーディネーター)
 小笠原啓太  氏((公財)ふるさと島根定住財団

第2回 「関係人口と地域の元気」を考える
地域で活動しているプレイヤー達が、関係人口とどのように繋がり、まちを楽しく、元気にしているのかを、学びながら、関係人口との共創の仕方について考えることを目的としました。
【ゲスト】
 糸賀夏樹 氏((株)オクリノ不動産
 内田咲子 氏(禾と恵に咲くお宿 まつ
 三浦大紀 氏(シマネプロモーション
 東 良太  氏(島根県中山間地域研究センター
 桑谷 猛 氏(横田高校魅力化コーディネーター)

【成果】
参加いただいた方の声をご紹介します。


・とても参考になりました。今後の活動に十分にいかしていきたいです。
・関係人口の言葉の意味がわかりました。
・困りごとが、地域の宝であると痛感しました。
・今日のような地域づくりに関わっている大人のワークショップ等に私も参加してみたいと思いました。予想以上に自分の考えをしっかり聞いてくれる大人の方々が沢山いてくださって、とても良い経験となりました。

 

②オンライン交流イベント「つながるおくいずも」
奥出雲町を応援したい、あるいは、奥出雲町に関わりたい、貢献したいと考える都市圏在住者や企業といった関係人口の創出・拡大を図るため、交流イベントを実施しました。
イベントテーマは、「地域内関係人口」。奥出雲町を拠点に活動するプレイヤーとの出会いを通じ、等身大の奥出雲町を知り、奥出雲町とつながっていくきっかけを探っていきました。

【ゲスト】
 指出一正 氏(雑誌ソトコト編集長)
 糸賀夏樹 氏((株)オクリノ不動産)
 吉川英夫 氏(NPO法人ともに
 宇田川孝浩氏、里奈氏(古民家オフィスみらいと奥出雲
 和久利 健  氏(農事組合法人 石原里田 代表理事)
 桑谷 猛 氏(横田高校魅力化コーディネーター)

【成果】
参加いただいた方の声をご紹介します。

・盛りだくさんの内容にもかかわらず、うまくプログラムが組まれていてとてもよいイベントでした。ありがとうございました。
・人の魅力が伝わってくる素晴らしいイベントでした。
・とても温かく、楽しいイベントでした。半びらきということの意味、コミュニティの新陳代謝、古民家における「借景」ならぬ「借時間」の概念・・・目から鱗、考えるべきネタが増えました!是非議論継続させていただきたいですし、私からもいずれ何かインプットさせていただけたらなあと思っております。引き続き宜しくお願い申し上げます。
・開催していただきありがとうございました。とても楽しかったです。奥出雲町とは今後も繋がっていきたいと思います。奥出雲以外の地域もやって欲しいと思いました・
・楽しくお話聞けて良かったです!

 

③現地ツアー「奥出雲かかわりしろ発見 1DAYツアー」

オンライン交流イベント「つながるおくいずも」に登場していただいた実践者を中心に、地域プレイヤーに会いに行くことで、観光とは違ったかかわりしろを知る旅を開催しました。また、現地ならではの「人」との交流、「場」や「活動」を体験することで、実感をもった共有と気づきの機会としました。
参加対象者は、新型コロナ感染拡大防止と、今後の継続的なつながりやすさを考慮し、中国5県在住者を条件とし、地域や地域住民によるさまざまな活動に関心を持ち、つながりを持ちながら協働してみたいという思いを持つ方を対象としました。

【ツアー訪問先】
 内田圭子 氏、石原菜美 氏(ふせcafé
 吉川英夫 氏、落合友紀子 氏(ともに食堂
 糸賀夏樹 氏(レンタルスペース&キッチン金屋、オクリノ不動産)
 宇田川孝浩 氏、宇田川理奈氏(古民家オフィスみらいと奥出雲)
 内田咲子 氏(禾と恵に咲くお宿まつ)
 横田高校地域活動FUNクラブ

【成果】
参加いただいた方の声をご紹介します。

・思った以上に、これからの自分にとっての活動の糧となりました。関わり、学び、地域の活性化に寄与していきたいと思っています。奥出雲町は、学びの先生だと思います。わが町の心ある若者と共に、再び奥出雲町に参ります。よろしくお願いいたします。新しいたくさんのご縁の宝、ありがとうございました。
・とても充実した素敵なイベントでした。参加させて頂いて本当に良かったと思います。
・とても充実した濃い内容だったと思います。奥出雲町の熱い方たちの思い、活動を知ることができました。満足しました。
・奥出雲町の地元愛の強い人に出会えて、とても良かったです。又このようなイベントがあったら、是非参加したいです。

 

④オープンイベント「OKUIZUMO GROOVE」

今年度実施した事業の様子を振り返り、その結果を広く共有するためにオンラインイベントを実施しました。奥出雲町、イベントやツアーを通じて出会い繋がった関係人口、そして奥出雲町の関係人口づくりの未来に焦点を当て、奥出雲の熱量を伝えることを目指してイベント名を名づけています。
現地ツアーを通じて繋がった地域プレイヤーとツアー参加者とのトークセッション、事業者や編集者目線でみた奥出雲LOOPの結果の深掘りなどを行いました。また参加者とゲストの交流機会も設け、参加者それぞれが自分なりの繋がり方を見つける時間を設けました。

【ゲスト】
 内田 圭子 氏、石原 菜美 氏(ふせcafé)
 横田高校地域活動FUN!CLUB
 遠藤 暢彦 氏(8farm 代表)
 有田 美由樹 氏(NPO法人あしぶえ 副理事長)
 指出 一正 氏(雑誌ソトコト編集長)
 安部 宏明 氏(奥出雲町役場 地域づくり推進課)
 桑谷 猛 氏(横田高校地域協働コンソーシアムマネージャー)

【成果】
参加いただいた方の声をご紹介します。

【奥出雲LOOP_Facebook】
https://www.facebook.com/okuizumoloop

 

 

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