石見の名湯・江津有福温泉ではじまっている温泉街エリアリノベーションをオンラインで訪ねてみませんか?

有福温泉は1350年以上も前、聖徳太子の時代(650年ごろ)に、天竺より入朝した法道仙人が山奥で見つけた温泉でした。古来より名湯がわく福有の里。有福温泉の名前はここからつけられたといわれています。滾々と湧き出る無色透明な単純アルカリ泉は透き通るような美しい白肌を作る「美人の湯」として有名です。

歴史ある名湯として愛されてきた有福温泉ですが、平成22年の大火災による旅館3軒の消失、25年の豪雨災害による温泉街の被災、加えて、28年の原爆療養所閉鎖や、29年の主要旅館2軒の相次ぐ廃業によって、現在は、観光拠点としての機能を失いつつあります。

こうしたなか、1,360年以上の歴史を誇る有福温泉のブランドを活かし、閉鎖された旅館をはじめ、地域に点在する空き家を活用できるよう、地元や民間コンサルタントとの協働により、温泉街エリア全体をエリア・リノベーションする取組みを進めていくことにしています。また、エリアに点在する空き家や公共施設などの活用・連携を図り、新たなビジネスの創出の機会を探っていきます。

《有福温泉街のエリア・リノベーションに参画しているひとたち》

有福温泉のエリア・リノベーションには、江津市、地元・有福温泉町、民間コンサルタント株式会社Catalyst(カタリスト/代表取締役社長:高野由之氏)などが中心になって進められています。

特に、プロジェクトの企画プロデュースを担う株式会社Catalyst(カタリスト)は、アフリカ・ウガンダにおけるブティックホテルの開発などのプロジェクトのほか、沖縄の古民家宿《むいの宿》、新感覚ホテル《ゆとりろ西伊豆》、しまコトイベントでもお馴染みの東京・日本橋馬喰町のゲストハウス「obi Hostel」のプロデュース・運営などを手掛ける、旅館再生・古民家等リノベーション、ファンド事業の専門家集団です。

有福温泉では、《山陰の奥座敷再生プロジェクト》と題し、古くより山陰の奥座敷として繁栄した有福温泉街を、歴史を超えて現代に蘇らせるエリア・リノベーション構想を推進しています。

《しまコトMeets 有福温泉エリア・リノベーション ~かかわりシロを探してみよう》

それでは、市や地元地域では、しまコト受講修了生のみなさんに、どのような関わりを期待しているのでしょうか?

江津市で本プロジェクトを所管する地域振興課の中川哉課長は、「まず、有福温泉と温泉街を知ってもらい、それぞれ気になるポイントを見つけてもらえたらと思います。その上でこのエリア・リノベーションのプロセスで、この地域の特性とみなさんのスキルややりたいコトを重ねあわせてもらい、関係人口とつながる地域資産の活用アイデアやワークショッププログラム企画、住民との協働で進める地域づくりへの参加など、自由なスタイルで関わってもらえたら」とお話されています。

しまコトを通じて考えた、島根やローカルでやってみたいこと、にチャレンジするフィールドとしてこの機会を活かしてみてはいかがでしょうか?

《有福温泉 かかわりシロ発見・オンライン・トライアルのご案内》

私たちは、有福温泉再生の取り組みに関心をお持ちのしまコト修了生のみなさんと有福温泉で展開される、エリアリノベーションに関わるひと・まち・コトをつなぐきっかけとして、かかわりシロ発見のための「オンライン・トライアル」を開催します。

《オンライン・トライアルの概要》

 

■開催趣旨

有福温泉地域のひと・コトやエリアリノベーションプロジェクトの概要を知ることで、同プロジェクトにしまコト受講修了生に継続して関わってもらうための、きっかけとなるかかわりシロを見つけてもらう機会を提供します。

■開催日/2020年12月26日(土)13:00-17:00

■会いに行くひと

中川 哉さん(江津市役所 地域振興課長)

山陰の創造力特区をめざして市民が主役となる地方創生に取組む江津市をけん引する自治体職員。多数の起業家を輩出している江津市のビジネスプランコンテスト「GOCON」、全国に知られる中間支援組織に成長したNPOてごねっと石見設立などを次々に手掛け、「しごととひと」の生態系を創出しました。その取り組みが評価され、江津市は2017年には内閣府から、人口の転入が転出を上回る社会増を実現したモデル市に指定されました。

佐々木 文さん(吉田屋 若女将)

江戸時代から約250年間続く老舗旅館に生まれ、東京都内の大学に進学。卒業後、教員を経て平成24年度、警視庁に採用。26年度にはUターンし、島根県警所属となります。
しかし、Uターンしたふるさと有福温泉の旅館が次々に減っていく状況に「このままでは生まれ育った有福がなくなってしまう」と危機感を抱き、警察官を辞職。旅館の継業を決意しました。
AirBB登録の部屋を設けるなど、若女将らしい新たな発想で吉田屋の経営に取り組むほか、有福温泉のまちづくりにも積極的に参加し、注目を集めています。
2019年のしまコト東京・関西西部チームのインターンシップで訪問しました。

小堺 光倫さん(コロチとエビス

東京大学工学部に在籍中、大学を休学して有福温泉の旅館に長期インターンシップしたことがきっかけとなり、現在まで有福温泉の関係人口として、同温泉のまちづくりを応援。その魅力を伝えるため、自ら石見神楽のオロチを擬人化したキャラクター・「コロチ」となり、YOUTUBE番組「べき論」を配信。
2019年には「コロチとエビス」の相棒・葉柴聖さんとともに、GO-CON(江津市ビジネスプランコンテスト)にエントリー。見事優秀賞を受賞しました。2021年からは、「有福時間」をテーマに新たなチャレンジをスタートさせる予定です!

盆子原さん(自治会長)

有福温泉地域の自治会長。当日は、有福温泉の歴史やまちの魅力、住民の思いや活動などについてお話いただきます。

株式会社CATALYST
*対応調整依頼中。

◉オンライントライアル・ディレクター 配信MC/奥崎有汰(事務局)

株式会社シーズ総合政策研究所・UXデザイナー。しまコトDIGITALディレクターとして、講座全体の設計デザイン・実装、運営ディレクションに加え、講座MCも担当。しまコト東京7期生。

■タイムテーブル

13:00 スタート/オリエンテーション
13:30 《有福温泉と江津市の取り組みを知る》 ※現地中継場所:湯の町神楽殿

*スピーカー:中川 哉さん(江津市地域振興課長)(㈱カタリスト/調整中)

14:00 《有福温泉プレイヤー訪問(1)》

*スピーカー:佐々木文さん(吉田屋 若女将)

14:20 《有福温泉プレイヤー訪問(2)》

*スピーカー:(小堺光倫さん)(コロチとエビス)

14:40  休憩

14:50 《有福温泉 まち歩きツアー ~温泉街とエリアリノベーションの紹介)
*案内人:中川哉さん×盆子原さん 同行者:藤原啓(事務局)

16:00 《参加者セッション》
*有福温泉オンライン・トライアルの感想をシェア

17:00 終了予定

*終了後、希望者によるオンライン交流会を予定。詳細は参加者のみなさんと調整の上、決定します。

■オンライン説明会のご案内


・「有福温泉リノベーション オンライントライアル」と、「GO➤つくる大学」につながる、しまコト修了生限定の2つのオンラインイベントのオンライン説明会を開催します。


・12月14日(月)19:30~21:00

《説明会参加お申し込みフォーム》

https://forms.gle/1fPvVwhaLB8B5zoU8

■開催手法/オンライン参加(ZOOM)

■参加費/無料

■対象/しまコト各講座の修了生

■実施主体/株式会社シーズ総合政策研究所*株式会社sotokotoonline法政大学地域研究センター

■協力/島根県江津市,島根県,公益財団法人ふるさと島根定住財団