インターンシップ企業

株式会社さんびる

インターンシップ風景
■企業名 株式会社さんびる
■代表者名 代表取締役 田中 正彦
■事業内容 ビルメンテナンス、指定管理者業務、フードサービス、健康福祉サービスほか
■本社 島根県松江市乃白町薬師前3番地3
■ホームページ http://www.sanbg.com/

受講生がみた「株式会社さんびる」ここがポイント

1. 企業の印象
 勢いがある山陰のリーディング・カンパニー
株式会社さんびるは、山陰を代表するビルメンテナンス企業であり、従業員は1,400名を数えます。中核事業であるビルメンテナンス業に加え、同社は同業他社に先駆けて新規事業として学童保育、健康福祉サービス、カフェ事業、農業など多角的な展開を進めてきました。
企業訪問で感じた同社の特徴を3つにまとめて紹介します。
第一の特徴は、「勢いがある会社」だということです。田中社長は「お客様の満足はまず社員の満足から」という発想を重視しており、社員が立案した事業アイデアはまず実施してみる、という方針をおもちです。現在松江駅前で営業している健康機器メーカー「タニタ」とコラボした「松江テルサ×タニタカフェ」も社員発案で、全国初のコラボ店舗としてオープンしたものです。自身の事業アイデアを提案する機会があるだけでなく、プランに事業性が認められれば採用されるという会社の方針は、社員のモチベーションアップ、やりがいにつながる画期的な試みと感じました。
また、若い社員にチャンスを与え、年齢にかかわらず力を発揮してもらえる機会を与えるという経営方針は、同社が買収した企業の経営陣に若手社員を抜擢するなど、人事面にも反映されています。このことも注目に値することと思います。
2. カリスマ社長が見せる社員への心配り
今回の訪問ではお会いできなかったのですが、田中社長に対する社員のみなさんの深いリスペクトを感じることができました。社長の決断の速さと的確さに対する社員の信頼がとても篤く、大きな組織にあっても心の通い合っている職場であることを感じました。同社では、全社員の誕生日当日に会社からプレゼントが届くそうです。次々と事業を拡大する同社の勢いを支えていることのひとつに、こうした細やかな社員への心遣いがあることに感銘を受けました。
3. 計算された仕組み化
同社の勢いある事業展開を支えているもうひとつの要因に、「計算された事業の仕組み」があります。 ビルメンテナンス業は業者間の差別化が図りにくい業種といわれますが、そんななか、同社はアフターフォローに力を入れることで他社にない優位力を獲得しています。例えばメンテナンス先の建物でトラブルが発生した際には、迅速に対応できるスタッフを確保するため、一斉に要件をボイスメールで送信しているそうです。世代にもばらつきのあるパートスタッフの場合、通信機器の操作スキルには個人差があります。いわゆるデジタルデバイドを克服して、もっとも迅速で正確に伝達するには、テキストメールよりもボイスメールでの伝達が最適との判断だというのです。
同社の仕組みの一つひとつは、こうした現場で生まれた課題解決の動きをもとに仕組み化がなされており、これが同社の企業風土を足腰の強いものにしているのです。
4. 訪問を終えて
現場とひとを重視することで開発した事業の仕組みを武器に、ローカルベンチャー企業としての株式会社さんびるは、地方を元気にする力をもった貴重な企業だと感じました。

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